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ー ミンレイ ー

ガキィイイイン!

槍で打ち合う音が通りに響き渡る。

我が師から教わったのは、フェイレンを上回る体力を付け
相手の倍動くことで、勝機を見出すというものだが
言うほど簡単ではない。

何せ相手はあのフェイレンである。

そもそも才能も実力も遥かに上回る彼女の体力を上回ることそのものが
至難の技。

だが、リンマオは、ミンレイの耐力は
フェイレンを上回る素質を見出しており
師にとっては、決して勝算のない勝負ではなかった。

「…!!」
「…?!」

既に30合を打ち合って、あのフェイレンがやや気圧されるほどの
猛烈な死角からの攻撃が続く。

そう死角である。
これがリンマオが見出したもう一つの勝算。

フェイレンの功夫は妹弟子の中でも選りすぐりであり
一番であったが、それはあくまで「弟子」の中であった。

彼女が家を出る切欠でもあったのは、達人に至れず長い足踏みが続いてたから。
すなわち、まだ達人の域に手がかかっていない。

わずか2年で達人を倒すなど天才でも無理だが
フェイレンは挫折してしまった弟子。

その上、噂によれば日々の鍛錬などはあまり行っていない様子
多少の向上があれど、その実力は2年前のままの可能性が高かった。

残念ながらフェイレンの戦い方には達人と違い
やや目立つ癖がある。

隙と言ってもよい。

それだけで勝てる相手ではないが、その隙を狙って
執拗に狙い続けていれば、イヤでもフェイレンは消耗していく。

既に打ち合い続けてるこの状況こそが
リンマオとミンレイの狙い通り。

この状況を作るために、リンマオだけではなく
フェイレンと対戦経験のある、兄弟子姉弟子からも
彼女の癖について徹底的に体に叩き込まれてる。

(……いける!!)

勝機が見え始め、ミンレイはさらに攻撃のペースを上げていく。

(フェイレン、私は貴女が…!!)

これが、フェイレンにとっては苦痛に違いないと
自分の願いは身勝手なものだと自覚もしていた。

(…それでも、それでも私はっ!!)

もう一度、彼女の美しい功夫がみたかった。

60合を打ち合ってなお、最後の力を振り絞る。
もはや憧れがどうのこうのなど頭から消えていた。

「あ、ああああああああああぁ!!」



− フェイレン −

(圧されている? この私が?!)

キィイイイン!!

フェイレンは基本的には聡明な女性だ。
ミンレイと名乗るこの子のことも、うっすらと覚えていた。

最初に会った時は、とても気が弱そうで
単なる見物に来てしまった女の子か何かだと思ったが
父の知り合いの将の娘で、今日から入門するというので
少し驚いた。

そういう記憶があるにはあるが、直接の交流がなかったのもあって
その後、彼女がどうなっていたのかについては記憶にない。

あの弱々しく可愛かった子が、自分相手に槍の勝負を
しかも、私の使っていた槍を持って挑んできたということに
驚き(顔には出さなかったが) 興味を惹かれた。

ーー それがいけなかった。


どれ、腕試しに付き合ってみようと最初は様子見で
打ち合ってみたが、一合打ちあった時点で間違いに気がついた。

腕試しどころではない。
…この子は明かに初手から全力で私を倒しに来ている!

しかも、自分がなかなか改められなかった癖をよく研究していて
死角をひたすら狙い続け、執拗に猛烈にこちらの手数を上回るペースで
打ち込んで来ている。

速さで劣るフェイレンではないが、これは明かに
自分の体力の限界を見越して、持久戦を挑まれていた。

(イヤなところを執拗に狙ってくれちゃってぇぇぇええ!!)

…確かにこの二年、かつて程の修練を積むこともなくなり
たまに、命をかけた戦いをしても、練度が上がる程ではなかった。

化粧も覚え、自分の魅力に参っている子分達と
遊びに遊んできた。

まるで、今までの全てを忘れたいがごとく。


だが、此処に来て、目の前に強敵が現れ
まるで、自分を過去に引き戻すがごとく
恐ろしさを覚えるまでの執念をこの子に感じ始めた。

子分の前でかっこつける気分など
とうに失せ、体に染み込んだ武術の全てを持って
ミンレイと打ち合い続けている。

負けてはならない。

負けたら何かが変わるような予感を
今の生活の終わりの時を迎えまいと、全ての余裕を捨てて
全力でミンレイに立ち向かう。

(なめるな! なめるなぁぁああああ!!)

「ぁ、ああああああああああああ!!」



ー 一心同体 ー


「「ああああああああああああ!!」」

ガキィィイイイン!!


もはや思考は埒外。

考える余裕はとっくになく、目の前の敵を必滅する
気迫だけで、80合を打ち合う。

それが故に二人は気付いていない。

とっくに限界を超えた領域に踏み入れたことを。


皮肉にも、フェイレンが足踏みせざるを得ない程の高い壁を
この時二人は超えてしまっていた。


満月の夜。
決着の時は近い…。

テーマ : オリジナル小説 - ジャンル : 小説・文学

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